世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
2023.01.10
書籍・映画/志波大輔
あけましておめでとうございます。
2023年最初のブログは、書籍の紹介からはじめさせていただきます。
パブリックスピーカー・経営コンサルタントである山口周さんが2017年に書かれたもので遅ればせながらでしたが、間違いなく最近で一番良かった書籍です。これから求められるブランディングや経営者のあり方について、僕の中でモヤっとしていたことをはっきりと言語化してくださっています。
タイトルには「エリート」とありますが、経営者やブランドマネージメントに関わる方は是非ともご一読ください!書籍冒頭にも、ご丁寧に”忙しい読者のために”と簡潔に要約してくれているところも嬉しい限りです。
結論として、美意識を鍛えるその理由は、これまでのような理論、理屈にもとづいた経営では、VUCA(Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性))の時代と呼ばれるように、複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りができないから、とあります。
皆さんもマーケティングに基づいた数字や、過去の実績をいくら並べても判断がつかない時ってありませんか?もしくは判断材料をもっと揃えてくれないと決めれない、なんて困らせる上司がいませんか?
さて、あなたは、もしくは上司は、もっと情報が多くあれば本当に結論を出せるのでしょうか、、、
おそらく答えはノーだと思います。
そこで、判断に困ったとき重要になってくるのは情報ではなく自身の「直感」や「感性」である、と。
すなわちそれが「美意識」というわけです。
ただし何でもかんでも直感任せというわけではなく、あくまで理論、理屈では判断できないときに重要になるのが直感ということなのでご注意を。
僕は独立してからの約7年、経営者の朝活に参加しています。ここでは朝目覚めるとサッと起きることを大切にしており、これが直観力を高めるんだそうです。週1回だけですが、朝4時頃に起きて活動していくことで自分の意識が変化していき、思考がどんどん現実化していくことを実感しています。これも直感力が少しずつ鍛えられてるんじゃないかと自分では思っています。そしてこの本を読んで、自分がやってきたこと、またこれからも大切にしていきたいことが時代の流れに即していると確信しました。(この朝活絡みのお話は次の機会に)
じゃあ何をしたら美意識が鍛えられるのかという疑問が浮かびますが、そのあたりは書籍の中にもヒントがありますのでご安心ください。ただし、筋肉と一緒で美意識も一朝一夕で鍛えることはできません。継続は力なりという言葉の通り、地道な努力を積み重ねるしかありません。ですが1でも歩みを進めれば、5年、10年経つに連れて、何もしなかった人との差は歴然となるでしょう。今の時代、誰もがインスタントなことばかりに目がいき、地道な継続ができる人はほんの一握りのように思います。
ちなみに僕は美意識トレーニングとして、今まで触れてこなかった詩や文学、哲学に触れるようにしています。ともに美意識を鍛えて、時代を乗り越えてまいりましょう!
それでは本年もよろしくお願いいたします。