観察について
2025.06.27
日々のこと/今村航
こんにちは、今村です。
最近、色々なものから意味や記号を取り外すことで、物事がもっとよく見えるようになるんではなかろうか、などということを考えています。
例えばガラスのコップ。

つまり、「これはコップだ」と認識して物を見ると、どこからどう見ても「コップ」で、それ以上でもそれ以下でもないのですが……。
そこから「コップ」という意味や記号を取り上げてみると、見る角度で形状の異なる幾何学的な形として見えたり––
「一方が塞がれたガラスと思われる透明の筒状で、また一方の方が直径が大きく、一方はそれよりも小さい、縁はガラスの厚み分なのかダブルラインの円に見えるな、あれ、そういえばガラスはなぜ透明なのだろう…….ガラス??」
などなど、観察が深まっていくのではないだろうか、ということをぼんやり考えているのです。


デザインにおいては必須の見方なのかもしれませんが、日々よーーーーくモノを見る訓練を、という自戒の念を込めて。
今目の前に広がっている世界の全てをそうした目で見れたら、さぞ色々な発見があって、仕事はもちろん毎日がもっと楽しいものになることは間違いありません。
制作を通じて、そういったことを色々な人にお伝えできたら嬉しいなと思っています。
とりとめのない話ではありますが、現場からは以上です。
(もしかすると僕はようやくデッサンの目的に気が付いただけかもしれません)