デザインとAI

2025.09.05

デザイン・ブランディング/志波大輔

こんにちは、志波です。

最近、ChatGPTを相棒にして自社飲食店のブランド設計について壁打ちをしています。
コンセプトからロゴ、ツール、制服、店舗内装外装——まるごとブランドを組み立てる工程において、AIの力を借りながら、すごいスピードでラフ案を回していっています。

ーブランド設計にAIは使えるのか?

めちゃくちゃ使えます。アシスタントを1人雇っているようなレベルで、ただのアシスタントじゃなくてプロアシスタント(アシスタントなのにプロっていうのは何か変ですが) 余談ですが議事録ではNottaという別のAIを使っていて、これもお見事。要約が完璧です。ブランドの名称、業種、コンセプトやビジョンを並べるだけでブランドの対外的なメッセージだって一瞬で生成。必要であれば、まじめ、詩的、ユーモアなど複数の方向でも提案してくれます。方向性を定めるためのラフ案としては、もう十分すぎるくらいの精度で出てきて、「これは使えるな」と思うこともしばしば。だけどビジョンだけは絶対自分の心と対話しないとダメですね!


ーデザイナーは必要なのか?

残念ながらAIが出してきたものをそのまま使うのはまだ難しいです。造形も不十分、どこかに“らしさ”が足りなかったり、伝わりづらいニュアンスが含まれていたり。最終的に「実際に使える状態」にまで仕上げるには、まだまだ人間のデザイナーの手が必要です。しかしあっという間に人間が手をかけなくても完成されたデザインを生成できる時代が訪れると思います。


ーこれからのデザイナーに求められる能力は?

「誰がつくるか」よりも、「何を良しと判断するか」が問われる時代になると思います。
見極める目や、意味づけする力がなければ、AIがつくったものをただ並べて終わり、、、そんな恐ろしい未来がすぐそこに来ている気がします。だからこそ、僕たち自身も変わらないといけない。「ただデザインする人」ではなく、「高い視座と広い視野を持ち、意味をもって編集・判断できる人」へ。そういうデザイナーであることが、これからますます求められてくると思っています。今はちょうど、その入り口に立っているような感覚です。もっともっと良いものを見て、聞いて、味わって、触れないとダメだなと思います。

そんなこんなで飲食店の名前が決まりました。
「MERYGURY(メリグリ)」といいます。
詳しいことは近日中に発表しますのでどうぞお楽しみに!