アモーダル補完
2025.10.31
日々のこと/今村航
こんにちは、今村です。
突然ですが、最近の私、直線を描いては曲げたり折ったりすることで「物事の存在などは案外脆いもので、環境や見え方、見る角度などで簡単に変わってしまうものだ」ということを証明したい、などと考えておりました。しかし、例えばグリッドを描画した基底材を曲げたり折ったりして、変形させてみても、直線的なグリッドが描画されている、という印象が無くならないことに気がつきました。
なぜなんだろう、と思いあれこれ調べ物をしていると「アモーダル補完」というものを知りました。欠けている文字よりも隠れた文字の方が読みやすい、人間の視覚は隠れた部分を補って知覚する、想像して補完する、的なことらしいです。なんだかデザインの表現にも役立つような予感だけがあります。



人間の知覚は「見ている」よりも「知っている」ものを見ている、脳内で補正して理解しているようです。
では見たものを見たまま捉えるにはどうしたらいいんだろう…。シンプルなことの深みに、勝手にはまって脳内をモジャモジャさせることが楽しい最近の今村でした。ありがとうございました。