線織面(ruled surface)

2026.03.06

日々のこと/今村航

こんにちは、今村です。

以前は私、グリッドを曲げながらも直線性を失っていないことに興奮していましたが、最近のもっぱらの興奮は、複数の直線の描画で曲面が立ち上がることです。線織面(ruled surface)と呼ばれるもので、直線の運動によって描かれる曲面。たまりませんね。

こういったものを見ていると形における点、線、面の関係性がよくわかる気がします。点の運動が線で、線の運動が面で…、あるいはユークリッド的に言うと「線の端は点である」、「平面の端は線である」みたいな。

まっさらなアートボードに線を一本引くだけでもなんだか格好良かったり、グッと緊張感が生まれたりします。それは単にデザイナー的な気持ちよさなんだろうか、と考えていましたが、線という要素が持っている「運動性」がそう感じさせるのかもしれない、と勝手に昂っている次第です。ジャック・デリダ的な「存在とは痕跡として現れる」という考えがあります。面は線の運動の痕跡なのかもしれません。何を言ってるのでしょうか僕は!
ところで線織面は建築にも応用されていて、金沢駅の鼓門や神戸ポートタワーなどが有名です。個人的にはドレープカーテンを見ていると強く意識させられます。直線だけなのに有機的で美しい、みんなで線織面にグッとしましょう。