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グループ展に参加していました

こんばんは、今村です。
私ごとですが先週末に「marble2」というグループ展に参加していました。
ご来場いただいた方々、ありがとうございました。

参加クリエイターはプロダクトデザイナーやアーティストなど8名。
アサダメッシュ様(金属織物メーカー)から貴重な端材を提供いただき、各クリエイターがそれぞれ作品を制作し展示しました。

本展示においては約2ヶ月前からメンバー全員で素材の所感や、自身の制作物、アイデアを開示するプロセスなどがあり、それが特徴的でした。
参加クリエイターの中で最年長でしたが、自分よりもずっと若い方もおられる中、同じ素材、同じテーマで、展示に向けてある意味皆で制作を行えたことは大きな幸運でした。
つくるひとはやっぱり素敵な方達です!

デザインのお仕事と並行して、今後も何かをつくっていこうと思います。
またどこかで!

(僕は極細の金属糸を使用していたのですが記録に残すのが難しい作品になりました。)

それぞれの韓国_1

こんばんは、今村です。

先週に土屋が投稿していましたように、今日はわたくしの韓国レポートを。
私たちが石丸さん達に案内いただいた主なエリアは、ソウルでもデザイン性の高い、ソンス(聖水洞)とシンサ(新沙洞)という街です。(画像の最後にフワ〜っとしたマップも載せておきます)
ソンスはもともと工業地帯ということもあり、古いファクトリーなどをリノベーションしたショップが特徴的です。適切な形容か分かりませんが、スキーマの「半建築」のような、個人的にグっとくるデザイン。シンサはソンスに比べて少し落ち着きのある、やや大人っぽいお店づくりが多い印象を持ちました。

いずれも魅力的なショップが多数並ぶエリアでしたが、いずれも単に商品を売る場所ではなく、強力に世界観を伝えることや、物質的では無い体験を提供するために店舗を構えている、というのが一番の感想です。もちろんコンセプトありきではあると思いますが、意匠にも猛烈なエネルギーが注がれていて、かなり隅々までデザインが施されています。


韓国最大手の化粧品メーカー、アモーレパシフィックのフラッグシップストア。
一般的な化粧品イメージとは離れたグランジ感がありつつも、内装はクリーンな感じ。(ソンス)


ヘアケアブランド。プールサイド的なリゾート感のあるデザイン。(ソンス)


ADERERRORというファッションブランド。(凄かった!)
ショップでありながらアートギャラリー的。デザイナーの匿名性が高く、ファッション・建築・インテリア・金融など複数のメンバーから構成され、非常に注目を集めているそう。(ソンス・シンサ共に店舗あり)


なんだかカッコよかったポスター

色々とハードルもありますが、日本でもそんなお店作りにチャレンジしてみたいな、などと想像しながら、とても刺激的な街歩きでした。
末筆ながら、、、石丸さん、高田さん、ありがとうございました。

ちなみに、やっぱりご飯が美味しくて僕は毎日MAXまで食べました。
ご飯もサイコーの街です。

最近読んでいる本など

こんにちは今村です。

日中はまだ暑さも有りますが、朝晩は随分涼しくなり、秋が来るなぁという気持ちです。
スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、なんて言いますが、読書の秋にちなみ、今日は最近読んでいる本や買った本、好きな本を紹介します。あいにく読書中なので中身の説明はできません。



「多元世界に向けたデザイン」
ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること
アルトゥーロ・エスコバル (著)
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世の中が均質化してきているような気がして、これでいいんだろうか、などという関心から読み始めた本。
僕は初めて知りましたが、「私たちがデザインしたものに、私たちはデザインされている」という存在論的デザインなる観点がとても興味深いです。
1ページ内に知らない言葉が多く、現在猛烈な遅読を発揮しています。



「ロシア・アヴァンギャルド 1910-1930」
ステファニー・バロン、モーリス・タックマン(著)他
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アヴァンギャルド、中でもマレーヴィチ、リシツキーが大好きなので読み始めたロシアアヴァンギャルドの評論集。
アヴァンギャルドの表現をざっくりとした印象だけでいうと抽象、無対象だったりですが、自然賛美という驚きの記述もあり、興味深い考察があります。



「NEUTRAL COLORS 5」
特集 伝わらないから伝えたい言語のふしぎ
加藤直徳(編集)
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面白そうな特集に惹かれて最近買った雑誌。
まだ全く読んでいませんが、リソグラフで擦られていたり、バサッとした体裁がやたらと格好いい、こだわりを感じる一冊。¥2970(税込)がお得に感じます。


「ヴォイド・シェイパ」シリーズ
森 博嗣 (著)
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学術的な内容に疲れた時に読み返す小説。ミステリで有名な森博嗣氏による侍もの。
粛々と自分のことも見つめなければと、爽やかな気持ちになれる小説です。


いずれも興味深い、面白いのでオススメです!
アカデミックな気持ちになれます。
(まだ読みきっていないのに!)
まずは書店で。もしくはウェブで。


ところで食欲の秋も楽しみです。
しいたけ狩りに行きたい!

ブックデザインの習作

こんにちは。
今村です。

今日は人間失格を使ったブックデザインの習作について。
こちらは2021年に行なった弊社の展示のために作ったものです。
実際には大いに難しいですが、破れたカバーから本体が覗き見えるというデザイン。
こんなのが本があったら良いのに、などと考えて作ったのだと記憶しています。
ブックデザインにもチャレンジしたいですね!本大好き。

ところで「人間失格」を読んだことはあるでしょうか。
学生時代に教師から必読の一冊として紹介され、恐ろしいほどの感情移入の上、我が事のような気持ちで読んだ記憶があります。
「恥の多い生涯を送って来ました。」から始まり「もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。」と締めくくられていく語りは退廃的で鬱屈とした面があるものの、ある意味、美の側面を見るようで、今でもたまに読みたくなってしまう本です。

青空文庫でも読めます。
ぜひ!

オリンピックとデザイン

こんにちは、今村です。
一部競技では既にスタートしていますが、もうすぐパリオリンピックが開幕しますね。
開会式は日本時間では27日(土)2:30~です。興味があるのできっちり録画予約をして、眠りたいと思います。

事務所の本棚には「オリンピックデザイン全史」という本があります。
前回の東京大会(東京大会は一部の収録)までのデザインを網羅したパワフルな本!著者はマルクス・オスターヴァルダーというスイスのグラフィックデザイナーで、オリンピック歴史家、コレクターという胸熱な肩書き。
デザインに加え当時の写真など、図版がたんまりで、資料としてだけでなく見るだけでも楽しい贅沢2冊セットです。

19世紀後半から始まるモダンデザインの流れ、そして1950年代に発展したスイススタイル。
64年東京、68年メキシコ、72年ミュンヘンオリンピックのデザインを眺めていると、いわゆるモダンデザインの、ある種の集大成を見ているようで静かな興奮を覚えます。
今回の石畳をモチーフにしたパターンや、独特なピクトグラムはどんな風に使用されるんでしょうか!楽しみです。

ところでわたくし、特にスポーツはしないのですが、こうした大会になるとしっかりミーハーになります。
個人的注目競技は男子体操種目別「吊り輪」です。
ギリシャのエレフテリオス・ペトロウニアス選手を筆頭に十字懸垂の美しさは必見です。
8/4 22:00~です!絶対見てください!

利他のロゴデザイン

こんばんは、MERRY BEETLEです。
今日は私たちの記録も兼ねて、以前のお仕事から「利他」さんのロゴデザイン、その過程についてご紹介します。

https://merrybeetle.jp/works/rita/

利他さんは大阪の福島で熟成魚と器にこだわった料亭を営まれていました。
現在は熟成魚はそのままに、お鮨屋さんとして営業されています。

お料理はもちろん、隠れ家的なお店も相まって、非日常をお楽しみいただけるお店です。
料理人としては異色の経歴をお持ちのご主人で、軽快なお人柄も大きな魅力です。
ご興味を持たれましたら是非足を運んでみてください。
インスタグラムもお使いです。是非!

全然関係ないですが、オープン初日、お店に伺った帰りにミサイルマンの西代さんに会いました。
不躾に求めた握手にも関わらずニコニコと親切に接してくださいました。
思い出の一コマです。

ウェブサイトのリニューアルお手伝い

こんにちは、今村です。
突然ですが、皆さん3/24に放送された情熱大陸は視聴されたでしょうか?

私たちもお仕事でご一緒させていただいているフードフォトグラファーの石丸さんの回でした!超かっこよかったです。(もちろん私たちは全く関係ありません)
わたくし、しっかり録画もしてテレビにかじりつきで観ておりました。
我々はフードとは違ったお仕事でご一緒しているので、僕自身はフードを撮影する石丸さんを初めて見たのですが、物言わぬ被写体とコミュニケーションを取っているような、また実際に生きて話しかけてくるような写真、その過程の一部が観れ、制作への向き合い方にとても刺激を受けました。
とある美術家が、絵の鑑賞の際、描かれている物事の意味を外して眺めてみる、的なことを仰っていました。そうすると作者の見た光景が立ち上がってくる、と。
放送を見ながら、写真もそうだな〜!などと勝手に消化して興奮した日曜日の夜でした。
思えば見逃し配信があるタイミングで投稿すべきでした!


ウェブサイトに美しい写真の数々が掲載されていますので、是非!
(ウェブサイトのリニューアルのお手伝いをさせていただきました)

https://naotoishimaru.com

石丸直人写真展「CONTRAST」

こんばんは、MERRY BEETLEです。


現在、株式会社ユニオンとフードフォトグラファーの石丸直人氏によるコラボレーション、その写真展がユニオン大阪ショールームで開催されています。
「CONTRAST」というタイトルのもと、ユニオンの新カタログのために撮影された写真と、フードフォトの対比で、ジャンルを超えて繋がる美しさを表現されています。作品のためにお料理を担当されたのは大阪、京町堀にあるレストラン「RiVi」の山田直良氏。弊社は今回のポスターや、新カタログのアートディレクション、デザインを担当しています。

ドアハンドルを追求するユニオン、フードフォトを追求する石丸氏、食を追求する山田氏、異なる領域で活躍される方々ですが、人間の根源的な欲求である「もっと素晴らしいものを!」という探究心は、ジャンルを超えて通じ合うものだと改めて考えさせられる、そんな展示でした。

沢山の作品ではなく、選び抜かれた作品の展示です。
2/22(木)まで開催です。ぜひ足を運んでみてください。
ドアハンドル達ががズラリと並ぶ、ショールームも見応えがあります。
こちらも是非!


石丸直人写真展「CONTRAST」
2/7 Wed. – 2/22 Thur. / 9:00 – 17:00
土・日・祝 休館(入場無料)
株式会社ユニオン 大阪ショールーム
550-0015大阪市西区南堀江2-13-22

本年もよろしくお願いいたします。

こんにちは、今村です。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今日は年賀状のお話を。
届いた方もいらっしゃいますでしょうか。本年のテーマは見ての通り「龍」!
うねうねとくねらせて24の数字をモチーフに龍を描きました(4はちょっとアレかもですが!)
チャームポイントは背びれです。
生身で送りたかったので厚めで、白龍らしい真っ白さと風合いがある紙を選びました。スノーブル大好き!

[仕様]
スノーブルFS #620 
トムソン抜き+筋入れ
表:箔押し 消金101(村田金箔さん)
裏:箔押し 黒

私たちの中では、しばらく取っておいて貰えたら良いね、なんて話しています。
重心もいい感じ(偶然)なんで、吊るしたり掛けたりして1年間可愛がってやってください。
ぜひ事務所の、ご自宅の守り神に〜

天高く登る龍のように、さらなる高みを目指して一同頑張って参ります!

撮影準備

こんばんは、今村です。

我々は現在、年末最後の大仕事である撮影に向けて、いそいそと準備に勤しんでいます。
撮影表や備品の準備もさることながら、スタイリング用のガラス素材を用意したり、背景布にアイロンを当てたり…。大仕事前の大仕事です!

撮影現場での判断で変更したり、材料も使わなかった、ということもままあるのですが、超カッコいいものを撮るためにも備えあれば憂いなし、的な気持ちで頑張っています。忘れ物しませんように。
いつになっても緊張するぜ!

今回、久しぶりに撮影ラフをたくさん手描きスケッチしました。(上手ではありません)
僕は鉛筆を使うのが好きなのですが、最も親愛なる相棒、Bの鉛筆がその生涯を終えようとしていました。今回もありがとう!B!

レコードジャケット

こんばんは、今村です。

弊社にレコードプレーヤーがやってきて2週間が過ぎました。
志波のお父上から借りた沢山のレコードの中からも、次第にお気に入りができつつあります。
全く存じ上げませんでしたが、デイヴィット・マシューズ・オーケストラのグランドコネクションが最高でした。

ところで、僕はCDのデザインからグラフィックデザインという存在を知ったクチなので、ジャケットのデザインはやはり大きな魅力です。
僕にとってのヒーローはピーター・サヴィルのジョイ・ディビジョン、ヒプノシスやストーム・トーガソンによるピンク・フロイド。
グラフィックデザインの世界の豊かさにとても感動し、気持ちが高まりました。
皆さんも曲を聞いたことはないがデザインは知っている、なんてこともあるのではないでしょうか。

音楽といえばCDだった僕は、レコードジャケットの大きなサイズから放たれるパワーに感動しつつ、今日も30分ごとに盤をひっくり返すのでした。

関係ないですが僕が初めて買ったCDはB’zのB’z the “Mixture”です。
初めて買ったレコードはトーキング・ヘッズのサイコキラー:77です。
志波が初めて買ったCDはGLAYのHOWEVER、土屋が初めて借りたCDはORANGE RANGEのmusiQだそうです。

POMの思い出

こんばんは、今村です。

今日は先日追加したワークスの中からPOM ALEの思い出話を少し。
「POM ALE」は中津ブルワリー、なかつもり、Hotel Morning BOX、長野県のフジワラルーツファームさんのコラボレーションによる、リンゴを使ったビールです。
実はこのビールのネーミングとラベルは、今年4/1に開催された「DO OR NOT CREATIVE DAY」のためだけに作ったものです。(DO OR NOT CREATIVE DAYも是非ワークスをご覧くださいませ)

1日だけのイベントという限定感と大変こだわって作られたビールに相応しい、楽しいラベルが作りたいと思っていました。
そこで考えたのが最もストレートな、リンゴの皮のようにグルグルとしたラベルです。
イベントのロゴマークで使用した吹き出しのシンボルをリンゴに見立ててデザインし、フランス語のPOMME(リンゴ)から着想されたネーミングを、自由でクラフト感のあるポップなロゴタイプとして添えました。
作るのは楽しかったのですが、微調整を行うたびに印刷して切って貼ってみて…を繰り返したこと、正直に言うとこれはなかなか骨が折れました。

思い出深いのが、ラベル貼りです。ラベルはイベントの主催メンバー達が人力で貼ってくれました。
僕は20、30本?貼るのにたっぷり2時間くらいかかった気がします。
でも、最後に手作業でデザインが完成するというのは、普段の仕事ではなかなか経験ができないことで、とても有意義な時間でした。
ある意味一つとして同じものがない、まさにクラフトなビールができたなぁなどと勝手に感慨深く思っています。
なにやら普段の投稿とはトーンが違ってしまった気がしますが、「今村、春の思い出」でした。
ちなみに後で他の方から聞いたのですが、先にボトルを水で濡らすと貼りやすいそうです。
早く知りたかったです。

またビールのラベルを是非やりたいです!ビール大好き!