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線織面(ruled surface)

こんにちは、今村です。

以前は私、グリッドを曲げながらも直線性を失っていないことに興奮していましたが、最近のもっぱらの興奮は、複数の直線の描画で曲面が立ち上がることです。線織面(ruled surface)と呼ばれるもので、直線の運動によって描かれる曲面。たまりませんね。

こういったものを見ていると形における点、線、面の関係性がよくわかる気がします。点の運動が線で、線の運動が面で…、あるいはユークリッド的に言うと「線の端は点である」、「平面の端は線である」みたいな。

まっさらなアートボードに線を一本引くだけでもなんだか格好良かったり、グッと緊張感が生まれたりします。それは単にデザイナー的な気持ちよさなんだろうか、と考えていましたが、線という要素が持っている「運動性」がそう感じさせるのかもしれない、と勝手に昂っている次第です。ジャック・デリダ的な「存在とは痕跡として現れる」という考えがあります。面は線の運動の痕跡なのかもしれません。何を言ってるのでしょうか僕は!
ところで線織面は建築にも応用されていて、金沢駅の鼓門や神戸ポートタワーなどが有名です。個人的にはドレープカーテンを見ていると強く意識させられます。直線だけなのに有機的で美しい、みんなで線織面にグッとしましょう。

印象、見た目について

こんにちは、今村です。
ロゴを作ることが多い年始になっております。
ロゴですので、考えや想いを内包する造形を考えることはとても大切なことなのですが、それをどのような印象、見た目に着地させるのかという点は、グラフィックデザインにおいてやはり大いに大切だよな、と当たり前のことを噛み締めている日々であります。
「考えや想いを内包する造形」に集中しすぎるあまり、ハッとしたことから、こんなことを考えている次第でございました。

学生時代には「伝統的な…」などといった形容詞とそれを表現する力がデザイナーにはとても大切だと教わりました。シンプルながら年々その言葉の重みと、アウトプットの難しさを痛感しています。観察と実践あるのみですね。そしてインプットも必要ですので沢山の積読とテレビ鑑賞を頑張っています。最近NHKが面白いです。

本年もよろしくお願いいたします。

こんにちは、MERRY BEETLEです。
みなさま本年もよろしくお願いいたします。

私たち、昨年11月に飲食店をオープンいたしました。
そこで本年はお店にちなんだ年賀状を。
お店のことをたくさん考えた2025年、をテーマに土屋がデザインしました!
毎年のことですが、使ったことがない紙や箔も「年賀状だから」という魔法の言葉を唱えて使用します。
印刷はHAGURUMAさん。

用紙:
二層合紙 スノーホワイト×ブラウン 798.8g

加工:
表 箔押し カッパー
裏 活版 ブラック

馬というとサラブレッドのように、しなやかボディが駆け抜けていく印象がありますが、個人的には、ばんえい馬のようにヨイショヨイショと踏みしめて歩いていく、そんな一年にしたいと思っています。あと体を柔らかくしたいです。

皆様にとっても良い一年となりますように!

BODY WORK

こんにちは、今村です。
私、JAGDA(グラフィックデザイン協会)に入会しているのですが、大阪地区では12/1(月)〜11(木)まで伝統のイベント「BODY WORK16」が開催されます。
会場は平和紙業ペーパーボイス大阪です!

BODY WORKとはJAGDA大阪会員による…

過去2年間以内に携わったお仕事案件や自主制作の中から、「作者」と「デザイン」の関係をもっとも明快に表わした「1点」。

を展示する展示会。

ポスターなど、45名のデザイナーの作品が並びます!
是非見に行ってみてくださいませ〜

ADを担当された藤原さんのメインビジュアルもとっても素敵です。

BODY WORK 16
◎ 会期:
2025年 12月1日(月)〜12月11日(木)
9:00-17:00(最終日は15:00まで) ※土日祝休館

◎ 会場:
平和紙業 PAPER VOICE OSAKA
542-0081 大阪市中央区南船場2-3-23

アモーダル補完

こんにちは、今村です。
突然ですが、最近の私、直線を描いては曲げたり折ったりすることで「物事の存在などは案外脆いもので、環境や見え方、見る角度などで簡単に変わってしまうものだ」ということを証明したい、などと考えておりました。しかし、例えばグリッドを描画した基底材を曲げたり折ったりして、変形させてみても、直線的なグリッドが描画されている、という印象が無くならないことに気がつきました。
なぜなんだろう、と思いあれこれ調べ物をしていると「アモーダル補完」というものを知りました。欠けている文字よりも隠れた文字の方が読みやすい、人間の視覚は隠れた部分を補って知覚する、想像して補完する、的なことらしいです。なんだかデザインの表現にも役立つような予感だけがあります。

人間の知覚は「見ている」よりも「知っている」ものを見ている、脳内で補正して理解しているようです。
では見たものを見たまま捉えるにはどうしたらいいんだろう…。シンプルなことの深みに、勝手にはまって脳内をモジャモジャさせることが楽しい最近の今村でした。ありがとうございました。

展望台の景色を見て感じたこと

こんにちは、今村です。

灼熱の日々が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
わたくし、先日急に「高いところに行きたい!」と煙のようなことを思い立ち、初めてハルカス300に行ってきました。
あべのハルカスの外観デザインはシーザー・ペリ監修。(国立国際美術館、大阪歴史博物館などの設計も手がけた建築家だそうです)
地上60階、その名の通り高さは約300m。
最近はドローンなどで鳥瞰の風景もより身近なものとなりましたが、この高さになるとスケール感が麻痺してまるでジオラマです。
建築物も「建っている」というよりも「敷き詰められた」という表現の方がふさわしいような気がしてきます。
景観の美醜は様々意見があるのでしょうが、これらの街並みは全て小さな小さな人間が作ったわけで、そこにあったであろう熱量や執念に畏敬の念を感じずにはいられませんでした。

ちなみに通天閣も写っているのですがどこかわかるでしょうか?
写真中央やや左側です。設計は内藤多仲(東京タワー、名古屋テレビ塔なども手がけ、塔博士と呼ばれるそう)、登録有形文化財です。
通天閣の高さは避雷針込みで108m。ハルカスのおよそ1/3くらいはあるわけですが、見ていると15mくらいの気持ちになりました。

この際ですので以前にお仕事で撮った写真も載せておきます。舞洲上空、ヘリからの空撮です。
志波が立ち会っていました。僕もヘリ乗りたい!

実績の撮影

こんにちは。
ウェブサイトを更新しなきゃしなきゃと思いながら、気がつけば恐るべき速度で時間は過ぎ、1年の早さに愕然としている今村です。

そんなウェブの更新のため、先日久しぶりに実績の撮影を行いました。
最近わたくしは無造作な感じの写真に関心があって、実績撮影の機会を活かしてカメラマンの方とおしゃべりしながら少しだけ一緒に実験を、的なことをしています。
デザイン事務所の実績というと無彩色の背景に制作物が綺麗に並んでいて…というのが基本形だとは思うのですが、例えば雰囲気を優先した見せ方だとどんなだろうなどと考えながら、吉間さん、土屋とあれこれ試してみました。
吉間さんいつもありがとうございます!

撮影のために制作物を集めるたび、色々なお仕事をさせていただいたなぁと嬉しく感じています。
ありがとうございます!
では頑張ってウェブを更新します!(きっと、多分、おそらく、近いうちに)

観察について

こんにちは、今村です。
最近、色々なものから意味や記号を取り外すことで、物事がもっとよく見えるようになるんではなかろうか、などということを考えています。

例えばガラスのコップ。

つまり、「これはコップだ」と認識して物を見ると、どこからどう見ても「コップ」で、それ以上でもそれ以下でもないのですが……。
そこから「コップ」という意味や記号を取り上げてみると、見る角度で形状の異なる幾何学的な形として見えたり––
「一方が塞がれたガラスと思われる透明の筒状で、また一方の方が直径が大きく、一方はそれよりも小さい、縁はガラスの厚み分なのかダブルラインの円に見えるな、あれ、そういえばガラスはなぜ透明なのだろう…….ガラス??」
などなど、観察が深まっていくのではないだろうか、ということをぼんやり考えているのです。

デザインにおいては必須の見方なのかもしれませんが、日々よーーーーくモノを見る訓練を、という自戒の念を込めて。

今目の前に広がっている世界の全てをそうした目で見れたら、さぞ色々な発見があって、仕事はもちろん毎日がもっと楽しいものになることは間違いありません。

制作を通じて、そういったことを色々な人にお伝えできたら嬉しいなと思っています。

とりとめのない話ではありますが、現場からは以上です。
(もしかすると僕はようやくデッサンの目的に気が付いただけかもしれません)

偶然の形

こんばんは、今村です。

最近製作をしていて、何だか良い形を発見しました。
実際に使用するのは抜けている部分なのですが、
残りの部分も含めて何ともかっこいいなと思い、捨てられずにいます。

デザインに関わらず、モノを作るというのは形を緻密にコントロールするという美学もあると思うのですが、わたくし同様、こうした偶然の産物にトキメキを感じる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

本来「お、なんか良い形だな」と感じるものは至る所にあるはずですが、僅かな角度の違いで別の形になるため、実はそれはその時その場所でしか現れない形なのかもしれません。
基本の習性がぼんやりしがちな私ですが、もっと敏感にアンテナを張って日常に潜む些細な景色からもインプットしなければ…!と襟を正した次第でございました。

少しこれまで集めた形を発掘してみると、やはり随分無機的で直線的なものが好きなようでした。

あと見上げるのもだいぶ好きなようです。

はじまりますね

こんにちは、MERRY BEETLEです。
13日から万博が始まりますね。
わたくし今村は、4/6(日)のテストランに当選し少しだけ早くのぞいてきました。
もはや明日からですので詳細は述べませんが、はためく沢山の国旗が綺麗で、本当に多くの国々が参加しているのだなと静かな感動を覚えました。

(抜粋)今ここに、多くの国々が、それぞれの国の多様な素晴らしさを持ち寄り「共にいる」と宣言する。

そんな藤本壮介さんの投稿を思い起こす景色でした。
平和で多くの人が楽しめる博覧会になることを願っています。
私たちMERRY BEETLEも課外活動と称して見学に行ってまいります!

ちなみにテストランを経ての個人的な覚書は
弁当持ってくのも有り、モバイルバッテリーを持っていく、帽子をかぶる、暑い時はリング下へ移動、迷子になったらリング下で移動。です。

開会式ではブルーインパルスが飛ぶそうです。
11:40(予定)関空離陸→通天閣→大阪城→太陽の塔→ひらパー→夢洲
テスト飛行は見れなかったから是非見たい!
晴れてくれ!

裏側

こんばんは、今村です。

弊社では時々、化粧品などのパッケージのデザインをさせて頂くことがあります。ワークスとして紹介する際には、基本的に正面のデザインや形状が取り上げられるのですが、当然成分などが記載された裏面が存在しています。
正面のデザインもさることながら、僕はこの裏面も好きです。華があってはいけない箇所ですし、取り扱うものによって裏面表示のルールも様々ですが、自分が制作に携わる場合でも、できるだけ手を掛けたいと思っています。

資料として様々な化粧品などをストックしているのですが、改めて見ているとその多くはやはり裏面も美しく組まれていて、背筋が伸びます。
主役ではないところにも目を配る。お仕事として当然ではあるのですが、ふと思い出して緊張した今日この頃でございました。

こちらは本件の裏側。インスタ用にさらっと写真を撮ろうと思ったけど結局手こずる、の図です。

marble2のカタログ

こんばんは今村です。

またまた私ごとですが、昨年に参加していた「marble2」というグループ展の東京展に参加します。
僕は作品の他に、グラフィックデザインで少しお手伝いをさせていただいています。
会場で販売しているカタログもその一つ。
作品の制作に使用した素材にも触れてもらいたく、ペライチをブリキファスナーで綴じたZINEみたいなカタログです。紙はMTA+FS。
作品の写真をとってくださったのはカメラマンのWACHO(ワコー)さん。
小部数の製作だったため中綴じ冊子の背を細〜く切り落とし、パンチで穴を開け、挟んで、、、と、メンバーたちといそいそ手作り。
中面は理性的なデザインに努めつつも、クラフト感を大切に、金属らしい無骨さも漂うように製作しました。

東京展でも多くの人に手にとってもらえると良いな〜。
そんなことを思いつつ来週に控えた展示を前に、なんだかソワソワしている金曜日でございました。
ところで僕の移動の楽しみは新大阪駅のドトールコーヒーでミラノサンドAを買って食べることです。
1年ぶりの東京楽しみ!

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marble2

・日時
2月8日(土)13:00-19:00 
(オープニングパーティー:17:00-19:00)
2月9日(日)11:00-18:30

・場所
PREMIER STUDIO STUDIO2 
150-0001 東京都渋谷区神宮前2-21-13
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