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香りを“飲む、食べる、吸う”-THREEのポップアップで感じたこと
こんにちは。
志波です。
先日東京へ出張に出掛けていたのですが、
とあるポップアップショップの前で思わず足を止めてしまいました。
それはコスメで有名なTHREEのお店です。

しかし店頭に並ぶのはお酒のボトルやキャンディーのようなもの、
そして何かわからないガラスのフラスコ、、、
思わず「何ですかこれ?」と聞いてしまいました。
すると店員さんが「香りを飲んだり食べたり吸ったりするんです」と。
ほうほうほうほう、詳しく聞かせてほしい!
ということで、ひとつひとつ説明していただきました。

どうやらお酒のボトルはジン(ノンアルコールタイプも)、
キャンディに見えたものはグミ(硬さの異なる3つのフレーバー)、
そして最後は深呼吸をして香りを吸う、電子煙草のようなデバイス。
ご存知の通りジンはサントリーの活躍で市民権を獲得しつつあるし、
グミも特にハードグミ系が大人気、僕も好きでよく食べます。
電子煙草は言わずもがなですね。
これらどれも単体で流行っているものを、THREEの事業領域から「香り」を軸に
1本刺しした素晴らしいアイディアだなと感動!
”香りを摂る”というコンセプトにもすごく惹かれました。
もちろんデザインもめちゃくちゃかっこいいので、どれも欲しい(笑)

その中で個人的に一番気になったのは香りを吸うデバイス。
僕は煙草を吸ってこなかったけれど、煙草を吸ってる雰囲気に憧れはあります。
ただ、今さら始める気にはなれず、、、
そんなとき、水タバコで香りを楽しんでみたら、なんとも言えない満たされた感覚があって。
その体験が、このデバイスで手軽に味わえると思うと、つい欲しくなってしまいます。
実はこんな僕みたいなペルソナが設計されていたりして?
企業のアイデンティティや経験、技術をもとに、新たな領域に踏み出していく動きは、今後ますます広がっていくと思います。
改めて「デザイン」だけでなく、「企画・開発」の段階から頼られる存在になりたい!と強く感じた東京出張でした。

タイとデザイン(2)
こんにちは、志波です。
今回はタイ(バンコク)の今の建築とかデザインを見て感じたことをお伝えします。
韓国もそうでしたが、すごく現代的なエリアからちょっと外れたらすぐに旧市街地が現れる新旧混在した街でした。
建築も挑戦的なものが多く見受けられ、その中でも人気スポットのひとつ、マハナコンタワーはすごいデザインです。
そしてスカイウォークと呼ばれる最上階に設けられた、ガラス張りの張り出した床には絶句、、、
腰が抜けそうで、寝転がってる人はすごいなと、諦めました。

日本だったら安全性の観点から、ガチガチに落下防止されてそうなもんですが、360°ぐるりとバンコクを一望できるルーフトップに驚愕です。
FALL(フォール)という鉄塔の上に取り残される映画がありますが、あれの主人公になったかのような恐怖感は初めての感覚です。地に足をつけたときの安心感たるや、、!

ところ変わってバンコクのチャイナタウン近くには古い街並みをリノベーションして、オシャレなカフェやアートスポットに生まれ変わったゾーンがあります。個人的には、こういう古いものをうまく生かして行く手法はすごくエネルギーを感じるので大好きです。
堺にもこんなエリアを作りたいなと思いながら街ブラしました。

デザインで面白かったのは色の使い方。日本だとタクシーと言えば黒ですが、ピンクやブルーなどとてもビビッドなのが印象的でした。僧侶の袈裟も派手なオレンジですしね。たまたま通りかかった学校も、紫とグリーンのエヴァンゲリオンのような色使いにビックリです。陽気で明るい国民性が色にも現れているのではないでしょうか。巨大デジタルサイネージもバンバン街中にあって、日本よりも進んだ印象です。それからスーパーで見つけたお米のパッケージデザインも日本のシズルとは大きく違ってびっくりです。青とシルバーのアテンションが洗剤のようなパッケージに見えて美味しくなさそうに感じました笑

さて、最後にご紹介したいのがアイコンサイアムという巨大商業施設。
平たく言うとイオンとかアリオみたいな複合施設なんですが、規模がケタ違いです。
1階はタイの屋台を再現した巨大フードコート、天井高も2~3階分は吹き抜けた贅沢な使い方。入ってすぐにすごい賑わいを感じられます。最上階は屋上庭園のような広々した空間に飲食店が並び、タイ最大級のスタバもリッチな空間です。写真じゃ1/10も伝わらないのが残念ですが、是非実際に足を運んでみて欲しいです。

日本もこれぐらいのパワーないと、ますます衰退するなぁと感じたタイ旅行でした。ちなみに僕の一番お気に入りのお土産は、とっても可愛いオレンジのゾウがついたバッグです。頻繁に待って出かけてるので、見かけたら「可愛いね」と言ってやってください!

タイとデザイン(1)
こんにちは志波です。
先日タイ バンコクに旅行へ行ってきました。
現地で見たもの感じたことをお伝えしようと思います。
直前に雪降る岐阜へ出張していたので、ものすごい温度差になりましたが、
程よい暑さで快適でした。
タイの昔と今と、2回にわけて、
今回は昔ということで、寺院や遺跡で見たものを少しお伝えします。
ご存知の通りタイは仏教の国。
街の至る所に寺院がありますが、その色彩の鮮やかさ、豪華さに驚かされます。

まずは今タイの映えスポットとして話題の「ワット・パークナム」です。
ちなみに「ワット」というのはタイ語で寺院を意味します。
外観は白くシンプルな建築ですが、最上部に位置するエメラルドに輝く仏舎利塔と
宇宙空間のような天井画が特徴です。

続いて46mにも及ぶ黄金の大仏が横たわる「ワット・ポー」
色鮮やかなタイル(陶器の欠片?)で装飾された仏塔も特徴的で、
日本の寺院とは全く異なる絢爛さでした。

その超細部に渡るまで手を加えられた造形から放たれるオーラというかエネルギーから畏怖の念を抱きました。
これは初めての体験ではなく、イタリアで訪れた教会でも同じような感覚に襲われました。
我々人間の力が及ばない超越した存在から受ける、まさに神なるもの威圧感というのでしょうか。
宗教の凄さを感じるとともに、「お前は隅々まで気を巡らし、精一杯生きているか?」
という問いを突きつけられているような感覚で、しっかり気持ちが重たくなります、、、
こういう体験、自分の足元を見つめ直す貴重な機会ですね。
最後はバンコクから少し離れたアユタヤへ。
1767年にビルマ軍に破壊されるまでの約400年間、タイの中心であった都市だそう。
そのほとんどが戦争で破壊され、仏像も盗賊によって首が奪われたりしています。

「ワット・プラ・マハタート」と「ワット・プラ・シーサンペット」
どちらも王宮とお墓が組み合わさったものですが、
前者のお墓はカンボジア様式のデザイン、後者はスリランカ様式のデザインと異なりますが、
タイ仏教の源流がカンボジアやスリランカにあるということが伺え面白かったです。
なお先述した「ワット・ポー」はアユタヤ王朝滅亡後に作られており、中国様式が取り入れられているそう。
派手で煌びやかな装飾に、らしさを感じました。
タクシーのボンネットにはもれなく小さな仏像が置かれてたり、
手を合わせて挨拶する姿を見て、信仰深さと人を大切にする国なんだろうと感じました。
特に子供にはすごく優しい国で、アイドルのように可愛がってくれました。
たまたまかもしれませんが、仏像を置いてないタクシードライバーさんは
あまり親切でないかもしれませんのでご参考までに、、、笑
次回はタイの今についてお伝えしたいと思いますので、お楽しみに~!

年賀状作成の裏側
こんにちは、志波です。
2025の年賀状、各所から反響いただき嬉しい限りです!
今日はその制作の裏側をお伝えしたいと思います。
本年賀状の最大の特徴であり、もっとも苦労したのがペリペリと剥がれるヘビのシルエット。
通常トムソンという木型を使って必要な形に切り出す手法を使うのですが、直近のお仕事でレーザー加工機を使ったこともあり、本件もレーザー加工機を使ってみようとトライをしました。

堺筋本町にあるDECKさんにご協力いただき、イラストレーターで作成したパスデータをもとに切り出していきました。ご覧の通りものすごいスピードで1つ1つがカットされています。ぐるっと螺旋を描いているにもかかわらず、たった0.5mmの破線も残していることに感動しました。
機械の使い方や、レーザー強度・データの調整まで、すごく丁寧にサポートいただけるので大変おすすめです!レーザー加工機の利点のひとつはトムソンと違って木型が不要なところ。通常この木型に費用がかかるため、小ロットにおいてはとてもありがたい点です。
しかしすべて切り終えたものの、残念ながら思った精度を出すことができませんでした。
(機械の良し悪しではなく、作りたいものとツールには相性があるということだと思います)
これが12/20のできごと、、、笑
このまま納得いかないクオリティで世に出すわけにはいかないと思い、トムソン加工をしてくださる桃谷紙工所の藤本さんへすぐにご連絡しました。
年末にも関わらず快く受けてくださり、12/23にデータをお渡しして12/28に仕上げてくださいました。




木型職人さんの高い技術と、トムソン屋さんの調整力で見事なクオリティに仕上がりました。そして本来休みだったにも関わらず、会社のメンバーに内職をしてもらい、なんとか年内に年賀状を出すことができました。
(藤本さん、今村くん、土屋さん、本当にありがとうございました)
毎年力を入れている年賀状、これはクリエイター魂の証として制作を続けています。
また実験の場でもあります。
年賀状廃止のムードがありますが、年に一度くらい関わっていただいている方を思い出す機会が必要ではないでしょうか。
紙にしかできないこと、紙だからできること、これからも探求していきます!

日々の心がけ(1)

こんばんは、志波です。
今日は日々心がけていることのひとつをご紹介します。
それは「すみません」を使わないことです。
この言葉を聞くことめちゃくちゃ多くないですか?
もしくは多用していませんか?
とにかくすぐに「すみません」を使うのが僕は良くないなぁと思うんです。
謝罪の意味で使われるんだろうけど、たいがい謝られるようなことでもないし、
連発されるとこちらもなんか申し訳ない気持ちになります、、、
エレベーターで最後まで開くボタンを押してたりすると、すみませんと言われたり、
落としたものを拾ってあげたら、すみませんと言われたり、
空いたグラスにビールを注いであげたら、すみませんと言われたり、
仕事の電話に出ただけて開口一番、すみませんと言われたり・・・
とにかく生活のあらゆるシーンで「すみません」が多用されてるんです。
けど、皆さんどうでしょう。
どうせ言ってもらうなら「ありがとう」の方が良くないですか!?
だから僕は「すみません」をむやみやたらと使わず、「ありがとう」と言うように心掛けています。
すみませんという謝罪のネガティブエネルギーをぶつけられるより、
ありがとうという感謝のポジティブエネルギーをぶつけられる方が気持ちいいに決まってます!
また自己肯定感にも影響すると考えています。
エレベーターを開けてもらえたら、ありがとう!
落とし物を拾ってもらったら、ありがとう!
ビールを注いでもらったら、ありがとう!
電話に出てくれたら、ありがとう!
口癖ってバカにならないですからね。
小さなことですが、この小さなことが積み重なって大を成します。
つまり人格形成にもつながると言うことです。
いつも謝ってばかりの人と、感謝している人とどちらがいいですか?
どちらがイキイキ、キラキラしてると思いますか?
是非今から「すみません」を「ありがとう」に置き換えることにチャレンジしてみてください^ ^
きっと世界が少し明るくなりますよ~!

それぞれの韓国_3
こんにちは、志波です。
一週飛ばして、最後僕の韓国レポートです。
ご飯がすごく美味しかったです!
とグルメレポ書きたいところですがちょっとこまじめに、、、
僕はもともと建築を専攻していたこともあり、
韓国のユニークな建築に目が行きました。
特にザハ・ハディドの設計した「東大門デザインプラザ」はやはり圧巻。
中でも一番刺激的だったのは石丸さんに連れて行ってもらった
「ADER ERROR(アーダーエラー)」のデザインです。
アーティストや建築家などがタッグを組んで作ったアパレルブランドだそう。
その叡智の結晶がぶっ飛んだ空間デザイン。
ここはユニバか?と思うくらい度肝を抜かれました。

店内に入るとお出迎えしてくれる隕石が落下したかのような部屋。
少し進むと宇宙のような空間。
まだ洋服は見れません。

水まで使って宇宙船の登場。
試着室は宇宙船の寝室。

什器やスピーカー、細部に至るまでとにかくデザインされまくりです。
そして洋服も当然めちゃくちゃカッコイイ。
2店舗行きましたが、もうひとつはもっと凄かった、、、、
古い建物もうまく生かしながら、
極限までぶっ飛んだことを実現している姿勢にめちゃくちゃ刺激をもらいました。
デザインの力ってやっぱりすごい!
枠にハマって生きてる場合じゃないなと。
次の新しいチャレンジに最高のヒントをいただいた旅でした!

26年越しのメッセージ
こんにちは、志波です。
私ごとですが、先日引っ越ししまして、お家が新しくなりました。
娘も生まれて手狭だったのですが、余白ある空間で過ごせるのは幸せですね。
さて、そんな最中、アルバムを開くという引っ越しあるあるを実行したわけですが、そこで嬉しい出会いがありました。それは小学校6年時の先生が、生徒ひとりひとりの個性を表現してくれたメッセージでした。
日々の行動をよく見てくれてないと書けないようなメッセージばかりで、とても驚きました。先生は僕のことを「人が嫌がることも自分から進んでやった志波」と書いてくれていたんです。

これからの人生を賭けて、どんな生き方をしようか?自分のアイデンティティは何なのか?ちょうどそんなことを考えていたタイミングだったのですが、この言葉が心のモヤを取り払ってくれました。
人生を振り返ると、ずっとそんな生き方をしてきたよなぁとストンと腑に落ちたんです。ちょっと逃げてた時期もありますが、学級委員とかキャプテンとか、何かの代表とか、みんなが嫌がることを引き受けてきた人生でした。
自分で言うと偽善のように聞こえますが、先生が言うならきっと本当なんだろうと、自分自身を強く肯定できたことがすごく大きいです。自分の本質が正しく言語化されたとき、こんなにも気持ちが良いんだと感動しました。
日頃のデザインやブランディングの仕事も、本質を探し出して、言語化・可視化していく作業です。お客さんにもこの気持ちよさを体感していただけるよう、改めて精一杯仕事に取り組もうと誓いました。誰かのめんどくさいな〜、嫌だな〜と思うことを率先してできるような存在であり続けます。
26年越しのメッセージに感謝です!

ビジョンとかパーパスとか
こんにちは、志波です。
昨夜はさかい企業家応援団が実施する「経営実務勉強会2024」の一発目として
ブランディングについて講演させていただきました。
今年で4回目になります。

2時間くらいかかる内容を、ギュっと1時間に圧縮したにも関わらず、
ご参加いただいた皆さんからすごく勉強になりましたと嬉しいお声をいただきました。
おかげさまで色々なところで講演させていただきますが、
一度も同じ資料を使い回したことがなく、毎回ブラッシュアップして持っていくようにしています。
もっとこうしたら伝わりやすいんじゃないか?喜んでもらえるんじゃないか?
と推敲を繰り返すことがとても大切だからです。
今回は創業して間もない方に向けて、どうやってブランドを構築していくのかを
実例を交えながら体系的にお話をさせていただきました。
感想をお聞きして、僕も創業時に先の見えない不安に襲われたり、
手探りの中、歩みを進めていく辛さがあったこと、目の前のことに精一杯だったことを思い出しました。
今は今で違う大変さがありますが、それも楽しめるようになったことに成長を感じます。
講師をしておきながら、こんなこというのもアレなんですけど、
知識は大事だけど、知識先行で頭でっかちに考えているばかりではダメ。
考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて、、、動けない!
みたいなことになりがちです。
行動が伴わなければ何も始まりません。
考えて動く考えて動く考えて動く考えて動く考えて動く、、、、
トライアンドエラーの繰り返し。
すると進んでいくうちに階層が上がっていて、少しずつ見える景色が変わることに気づきます。
今まで低くて見えてなかったものが、視座が高くなったことで見えてくるんですよね。

この「動く」を突き動かすのがビジョンだったりパーパスだったりするわけです。
細かい道のりは決められないけれど、北に向かうのか、南に向かうのか、大きな方向性だけは決めておいた方が絶対良い。
僕たちはデザインを通して、日々そんなお手伝いをさせてもらっています。
ご参加くださった方の背中を押せていますように!

薫化
こんにちは、志波です。
最近出会った、自分もこうありたいなぁと思った言葉をご紹介します。
【薫化(くんか)】
徳によって人を良い方に導くこと by広辞苑
こうしなさい、ああしなさいと、口うるさく言って相手に行動を促すのではなく、
普段の言動や行動が、どこからともなく漂ってくる心地よい花の香りのように
相手の心に入り込み、良い方向へ導いていくこと、それが「薫化」だそうです。
※徳:広く他に影響を及ぼす望ましい態度

僕自身、誰かから指示されて動くのが大嫌いなので、同じように人にどのこの言うのも嫌いなんです。
だって鬱陶しいじゃないですか、お互いに(笑)
だったら自分の良い在り方が、自ずと周りの誰かに影響していくような関係が素敵だと思ったんです。
家庭でも会社でもどんなコミュニティにおいても。
昔の僕はパワーや立場で人を動かそうとしていました。
高校で野球部のキャプテンをしていた時、監督から「おまえにはキャプテンシーが無い」
と叱責されたことがあります。当時はさっぱりわかりませんでしたが、
ようやく監督が伝えたかったことがわかったような気がします。
親子、夫婦、交友、隣人、すべてがわが鏡であって、わが心のままに変わって行く。
今日までは、相手の人を直そうとした。鏡に向かって、顔の墨をけすに、
ガラスをふこうとしていたので、一こうにおちぬ。
自分の顔をぬぐえばよい。
人を改めさせよう、変えようとする前に、まず自ら改め、自分が変わればよい。
これは僕が勉強してる会の栞に書かれてある一説です。
はじめてこの言葉を見た時、ガラスを拭こうとしている自分にハッとさせられました。
相手にあると思っていた汚れが実は自分の汚れだったとは、、、
しかも自分を拭えば、当然鏡(=相手)の汚れも消えるわけです。

言うは易く行うは難しですが、日々の地道な積み重ねしか道はありません。 生きてるうちに美しい花を咲かせたいものです!

1.01と0.99の差
こんにちは、志波です。
先日ご縁あって、デザイン専門学校の入学を控えた学生さんにプレ授業の一環で講演をさせていただきました。
まだ18,19歳のみんなにどう伝えたらいいか、何を伝えたらいいか悩みましたが、皆さん真剣に聞いてくれていました。

最後に何かモチベーションが上がりそうなことを伝えたいな、ということで「1.01の法則、0.99の法則」という話で締め括ったのですが、それを今日は綴ります。
結論としては、小さなことでも継続するとすごい大切なんだよ~!という内容ですが、数字でかつ時間に落とし込むと大人でもハっとさせられるものがあります。
ご承知の通り、1は何回掛け合わせても1ですよね。
1×1×1×1……….×1=1
何が言いたいかというと、毎日何の努力もしなければ、当然何も変わらないということです。
けれど、ちょっとだけ努力をしたとしましょう。
0.01(1%)だけで構いません。
さて、1.01を365日分を掛け合わせると、いくつになると思いますか?
1.01×1.01×1.01×1.01……….×1.01=37.8
1から1%増やしただけで、なんと1年で約37倍!
すごいですね〜。
では逆にちょっとだけ怠けたとしましょう。
1%引いた0.99を365日分を掛け合わせると、、、
0.99×0.99×0.99×0.99……….×0.99=0.03
1から1%引いただけで、なんと1年で1/30に。
この両結果の差をとると、なんとなんと1260倍!
ちょっとの努力とちょっとの怠けがすごい差を生むことがお分かりいただけると思います。

じゃあ1%を1日に換算するとどれくらいの時間になるかというと、
1日=24時間=1440分なわけですから、その1%。
1440分×0.01=14.4分
つまり、1日たった15分努力すれば、1年後、5年後、10年後にはすごい差になるわけです。
ちなみに僕は、なかやまきんに君のエクササイズ動画で毎朝15分ほど運動をしています。
しかしこのたった15分の運動がたった数ヶ月ですでに体に変化をもたらしているんです!
1週間に1回2時間運動と言われるとハードル上がりますが、毎日15分というのは継続が容易いことも実感しています。
実際のところ人生が掛け算なのか足し算なのかはわかりませんが、小さな日々の繰り返しが未来を作っていることは間違いありません。
デザインにおいても、「神は細部に宿る」という言葉にあるように、小さな事をとても大事にします。
小事は大事、ちなみに英語ではa small leak can sink a great shipと表現するようです。
直訳すると「小さな水の漏れが大きな船を沈める」という意味で、小さな事が、大事(おおごと)になるという訓戒のようですね。

デザイナーの卵たちに追い抜かれないよう、努力し続けます!

9年目のはじまり
こんにちは、志波です。
今月からMERRY BEETLEは9期目がスタートいたしました。
フリーランスで創業してからを考えると11年と5ヶ月が経過したことになります。
これまでご依頼くださったお客様、いつもお力添えいただくパートナーの皆様、一緒に働く会社のメンバー、そして家族のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。楽しいことも辛いことも沢山ありますが、振り返ればすべてよかったなぁと思えます。

毎月奈良県にある大神神社へお参りしていますが、年度はじめは御祈祷をしていただきます。
しかし年に一度の行事なので、玉串の作法がなかなか覚えられません、、、
「今期も無事お参りさせていただくことができました、ありがとうございます」
と感謝を伝え、新年度のスタートに気持ちを引き締めました。


法人として10期目を目前に、新しいことに挑戦しようと動き出しています!
素直じゃない性格のせいか、誰かの後をトレースするのが苦手なので、難しい挑戦になると思います。
言い訳せず、どうやったら実現できるのか?だけを考え続け、必ず皆さんに実現できたことをご報告いたしますので楽しみに待っててくださいね。
10年偉大なり、 20年恐るべし、30年にして歴史になる、という言葉の通り、継続することは容易なことではありません。
やればやるほどデザインやブランディングって難しいなぁと感じるので尚更です。
ですが、この難しいなぁという経験も、より良い未来の糧にしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします!

AIが答えを出せない 問いの設定力
こんにちは、志波です。
現在、ある大学さんのビジョンブック作成プロジェクトに関わっている関係で読んだ1冊をご紹介します。
AIが答えを出せない 問いの設定力
著者:鳥潟幸志

今までは「課題を解決する」能力を求められ、私たちは学校の中で、いかに早く正しい答えを出せるかをトレーニングさせられてきました。しかしこれからはAIが解決することをどんどん行うでしょう。では私たち人間にはどんな能力が求められるのか?それが「問いの設定力」(=課題の設定力)です。AIもインプット(問い)がなければ何もアウトプット(解決)することができませんし、インプットの質が低ければそのアウトプットも質が低くなります。
ではその「問い」をどう設定するかというと、取り扱う事象の「理想は何か?」を考えることです。例えば自分の企業が目指す理想の未来は何か?とか。すると理想と現実とのギャップ(=課題)が明確になり、そのギャップを解決するためにはどうしたらいいのか?という問いに変わります。
そしてその問いに対して仮説を立て、実行し実証していくことになるわけです。この時に「決める力」が重要になります。
これらの問いを生み出すのも、どんな行動をするのか決めるのも、本人の内面にある価値観が作用するため、「自分らしさ」が影響してくるわけです。デザイン経営の取り組みでもお話した「アイデンティティ」から創出するという点に繋がりますね。

AI活用系かと思いきや、マインドセット系の書籍でしたが、創業して10年、僕も今まさに自分自身への「問い」を繰り返しているところだったので、参考になる1冊でした。
頭で考え・心で感じ・腹で決め、新しいことに共にチャレンジしましょう!