技術力と幸福度のパラドックス(2)
2023.11.24
日々のこと/志波大輔
こんばんは、志波です。
先週に続き、技術力と幸福力の関係についてお話したいと思います。
前回は今までの習慣を「捨てられない」ことが、働く環境が良くならない原因のひとつであるとお話しました。
さて、海外に目を向けてみると、ものすごく「捨てる」のがうまい企業があるのをご存知でしょうか。 おそらく大勢の方がお世話になっているアップル社です。
アップル社製品の成長と、捨てることが非常に大きな関係性を持っていると僕は思っています。
例えばiPhone。
まず最初に捨てたのは携帯電話のボタンです。タッチパネルという概念で置き換えられ、 最初はドギマギしたものの、今では当たり前のように市民権を得ています。
指紋認証からカメラを活用した顔認証に技術が進歩することで、唯一残っていた丸いボタンもなくなりました。
さらに細かいところで言うと、充電するための端子の形状もどんどん変化していってますよね。
(これがユーザーとしては結構困りごとではありますが、、笑)
皆さんは馴染みがないかもしれませんが、デザイナーがよく使うデスクトップのiMac。 これもたくさん捨てられてきました。
一番驚いたのはCDドライブがなくなったことでした。
以前は音楽を聴くため、データを読み込むため、いろんなシーンで使用していましたが、 アップル社は、このCDが将来使われなくなることを見越して捨てたのです。
実際、音楽はダウンロードするようになりましたし、データもオンライン上でやりとりされるようになり、 CDドライブが無くなったことで困ることはほぼありません。
このような「捨てる」姿勢が、アップル社を大きく成長させた要因のひとつだと僕は考えます。
ということで話を1回目に戻しますが、僕はこの技術力の革新の恩恵を、
一緒に働く仲間の生活の豊かさに還元したいと思い
働き方の古い習慣を捨てようと画策しています。
何を捨てるのかというと、週休2日という概念です。
完全でなくても週休3日を導入することをひとつのゴールに据えています。
先週お話ししたように、5日かかっていたことが4日で終わるのならば、単純に1日休めます。
だったらしっかり休んで、生産性高く仕事しようよ!というのが僕の思いです。
ですがいきなり週休3日となると、やはり不安や不具合も当然生じるでしょう。
なので、まずは有給を全部消化することで、休みを取ることに耐性を作ろうとしています。
そもそも休みにくいという習慣が悪きものですよね。
これにはスタッフもそうですが、経営者の思考も当然変えなければなりません
だって給与払ってるんだからいっぱい働いてもらわないと困るよ!というのが正直なところですから、、、
少し時間はかかるでしょうし、もしかしたら間違いだったとなるかもしれませんが、
変化をチャレンジすることに価値があると思っています。
何を残し、何を捨てるのか、この見極めは経験がモノをいうと思います
そのためには沢山チャレンジして、失敗は小さく済ませることが大切ですね。
技術力と幸福力が同じ成長曲線を描く未来になりますように。