AIが答えを出せない 問いの設定力
2024.05.03
書籍・映画/志波大輔
こんにちは、志波です。
現在、ある大学さんのビジョンブック作成プロジェクトに関わっている関係で読んだ1冊をご紹介します。
AIが答えを出せない 問いの設定力
著者:鳥潟幸志
今までは「課題を解決する」能力を求められ、私たちは学校の中で、いかに早く正しい答えを出せるかをトレーニングさせられてきました。しかしこれからはAIが解決することをどんどん行うでしょう。では私たち人間にはどんな能力が求められるのか?それが「問いの設定力」(=課題の設定力)です。AIもインプット(問い)がなければ何もアウトプット(解決)することができませんし、インプットの質が低ければそのアウトプットも質が低くなります。
ではその「問い」をどう設定するかというと、取り扱う事象の「理想は何か?」を考えることです。例えば自分の企業が目指す理想の未来は何か?とか。すると理想と現実とのギャップ(=課題)が明確になり、そのギャップを解決するためにはどうしたらいいのか?という問いに変わります。
そしてその問いに対して仮説を立て、実行し実証していくことになるわけです。この時に「決める力」が重要になります。
これらの問いを生み出すのも、どんな行動をするのか決めるのも、本人の内面にある価値観が作用するため、「自分らしさ」が影響してくるわけです。デザイン経営の取り組みでもお話した「アイデンティティ」から創出するという点に繋がりますね。
AI活用系かと思いきや、マインドセット系の書籍でしたが、創業して10年、僕も今まさに自分自身への「問い」を繰り返しているところだったので、参考になる1冊でした。
頭で考え・心で感じ・腹で決め、新しいことに共にチャレンジしましょう!