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形には意味があるというお話

今日は、わたしが「ほ〜〜」と関心した出来事をお話しします。

なんの写真かわかりますか?これは、鯛の水晶体です。

いつかのお昼ご飯に食べた、鯛のあら汁に入っていた、鯛の目玉の中にありました。初めて見ました。プラスチックのように硬く、透明だけど濁っていて、落とすと跳ねます。ここでまず「ほ〜〜」と関心。

人間の眼の水晶体は、楕円のかたちをしています。では、魚はどうしてこんなにまん丸なんだろうと気になったので、ちらりと調べてみると・・

水晶体がまん丸だと、水の中でもきちんとピントが合って見えるらしい。さらに「ほ〜〜」っと関心。

人間も魚も、目の中の[角膜]と[水晶体]で物を見る、という点では同じ。でも、生活している環境の中で「どこでどのようにピントを合わせるか」ということが違うため、水晶体の形が違うようです。お互いが生活する[陸上(空気)]と[水中]で光の屈折する角度が違うため、形が違うんですね。同じように陸上で生活する犬や猫も鳥も、楕円のようです。また「ほ〜〜」っと関心。

(では、陸でも水中でも生活できる両生類はどうなんでしょうか・・)(みなさんもぜひ調べてみてください。)

疑問は尽きませんが、生命のかたちには、ちゃんと意味があるんだなあと再確認した出来事でした。

意味がある、ということは、カブトムシはツノが縦に2本で、クワガタは横(?)に2本なのにも、なにか意味があるんですね。ぜひ調べてみたいと思います。

ちょっと気になったことは、これからも調べて自分に取り込んでいこうと思います。

次に気になるのは、「こもれびがなぜ丸いのか」です。

ARCHISM SERIES 2023-2024

今日も、最近のお仕事をちらりと紹介します!

昨年末と年明けにかけてデザインや撮影をしておりました、ユニオンさまの2023年度新製品カタログ[ARCHISM SERIES 2023-2024]がついに出来上がりました!

表紙の撮影風景をすこ〜しお見せします。

スタジオに砂を運んで、ドアハンドルなどの製品を置き、どうしたら波紋がきれいに映るか、どうしたらよりきれいに光が当たるかなど、時間をかけて検証しました。製品を置く角度にこだわるのはもちろん、砂に埋もれすぎてしまった部分はハケなどで丁寧に取り除くなど、細部にも注意を払って撮影をしました。


多くの方に携わっていただき、多くの時間をかけて出来上がった、私にとっても思い出深いお仕事となりました。

表紙はもちろん格好良いのですが、中の写真も格好良いんです・・。ご紹介する準備が出来次第、弊社ウェブサイトにアップしたいと思いますので、またお知らせします!

御船印プロジェクト

今日は、つい先日出来上がったばかりのお仕事を紹介します!

大阪水上バスさまが参画されている「御船印プロジェクト」にて販売される、アクアライナーとサンタマリアの「御船印(ごせんいん)」のデザインを弊社で行いました。神社仏閣でいただける御朱印の、船バージョンで、全国各地の船に乗船したり海洋博物館に訪れた記念として購入し、集めることができます。

いくつかご提案した案の中から、船が大きく描かれたデザインを採用いただきました。御船員を見返した時、船旅の情景はもちろん、乗った船のことも思い出してもらえたらな、と考えて作ったデザインです。

以前、アクアライナーに乗船させていただきましたが、水面近くを走り風を感じたり、いつもは上を歩く橋の下をくぐったりと、普段は見ることができない角度から大阪の街を散策でき、とてもおもしろかったです。

今回のこの2種は、各船のチケット売り場にて購入可能だそうです◎詳しくは、水上バスさまのサイトInstagramをご覧ください!

桜の見頃は終わってしまいますが、次は新緑の季節。あたたかい風を感じながら水の上を走るのは、涼しくて気持ちがいいだろうなあ、と思いながら写真を撮りました。涼しげでかわいい写真になりました。

水上バスさま、ありがとうございました!

好きな「なにか」について

3人の好きな「なにか」について、Instagramに投稿していたものをブログにもまとめてみました。

私が「かわいい」と感じる形について。
ちょっとマニアックな話になってしまうかもしれません・・。

なにを「かわいい」と感じるかは、人それぞれありますが。
私は、なだらかな・滑らかな・すべすべした・ぬるっとした曲線をもつ形が好きです。見た目がかわいい、というか、形自体がかわいいものに惹かれます。思わず手で触りたくなってしまうような曲線。

事務所に置いているフィギュアの中にもそんな形があったので、紹介します。

1つ目は、今村のデスクに置いている文鳥のライトです。黄色いボディに、まあるい滑らかなフォルムが、たまらなくかわいいです。頬がぷっくりしているところも良いです。どこをとっても魅力的な曲線ばかりです。。

2つ目と3つ目は、ガチャガチャでゲットした、トリ×フルーツのフィギュアです。特に、緑色の洋梨×鳥がお気に入りです。ぼてっとまあるいお腹のラインはとても魅力的です。降ろした腕の曲線も、尻尾に続くおしりの曲線も、とってもかわいい部分です。

普通に見るとなんてことない形でも、近くに寄って細部を見てみると、好きな部分や魅力的に見える部分があります。
そんなかわいくて、魅力的な部分にフォーカスして写真を撮ってみました。かわいい部分を撮ったはずなのに、クールな写真になった気がします!それはそれで、好きな写真になりました。


土屋小春

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今村の「格好いい」と思う形について書きたいと思います。

芸術やデザインの歴史、いろいろな思想や哲学はさておき、僕は直線という形(?)が好きです。より正確には直線的な構成が好きです。
その嗜好もあってか、構成主義やモダニズムの造形は生唾ものです。リシツキーやロトチェンコのドローイング、ミース・ファン・デル・ローエの建築などもうそれはそれは最高です。
直線にフォーカスをした、その時に立ち上がってくるトガりや緊張感、強い存在感が孤高の姿のようで、何ていうか中2的な格好よさを感じている、のだと思います。
Aiを使っていると時には6400%まで画面を拡大することがありますが、可視化のために面積を持った線は拡大すると長方形のように振舞っています。線とは一体…。

そんなミステリアスで孤高の直線をもっと沢山発見すべく、これからも直線を探したり描いたり作ったりしたいと思っているのでした。ちなみにそんなアカウントがこちらです。@wataru_imamura
来たれ同志。友達になってください。

写真では直線を引く道具で直線を作りました。
影も直線的に伸びていくところが素敵ですね。


今村航

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さて、土屋、今村に続いて最後は僕が好きな「仕上げ」をご紹介します。
ずばりそれはキラキラした箔押しです。

商品のパッケージなどで、ロゴの部分がゴールドやシルバーでキラキラしているのを見たことありますよね?
あれですあれ。

箔押しに使われる箔には沢山種類があり、例えばゴールドと言っても、赤っぽいものから青っぽいもの、ツヤがあったりマットだったり、沢山の種類の中から僕たちはベストだと思うものを探します。

そんな箔の中に「ホログラム」とよばれるものがあるのですが、これが一番大好きな箔です。動かすと光の加減で虹色に変化するんですが、コレがなんともたまらないんです。
二度と同じ表情は見れないところに惹かれるんでしょうか。

ちなみに僕たちの名刺の裏にはゴールド×ホログラムの箔で仕上げたカブトムシやクワガタが付いてますので、名刺交換の際には是非動かして変化を楽しんでください。
僕の名刺には、オオクワガタをモチーフにしたデザインが、村田金箔さんのHK015という箔で描かれております。

箔押し仕上げはコストがかかるので簡単に使えませんが、ここ一番!というところでは是非とも使っていただきたい仕上げです。

余談ですが、、、
今朝、先日名刺交換した方と再会した際に「志波さんの会社ってカブトムシ育てて販売してるんですか?名刺の裏にカブトムシが付いてたので、、、」と言われました。
すかさず「いやいや、クワガタですよ!」とだけ一言お伝えしておきました。


志波大輔

スケッチの一部

今日は、お客様にもなかなかお見せすることのない、デザインが出来上がる前のスケッチの一部を。

多くのデザイナーがそうだと思うのですが、なにかを作る前にまず手でいろんな形や言葉をたくさんたくさん書き出します。調べたことや知識から着想したイメージを書いたり、頭の中に浮かんだイメージを書いたり、連想されるモチーフや形やキーワードを書いたり。
お客さまにご提案する時は数案かもしれませんが、その間にはいくつものアイデアが生まれ取捨選択され、何度も形を作り直し、1mm単位の微調整や色の検証を行い、そうして出来上がったものをご提案させていただきます。

アイデアは「ひらめき」から生まれることよりも、「経験・体験」「知識」「継続」から生まれることのほうが圧倒的に多いと思います。また、お客さまから教えていただくお話や思いの中にも、アイデアに繋がるキーワードがたくさん含まれています。

頭の中で思い描いた形が、試行錯誤を経て実際にロゴとなり、お客さまに気に入っていただけ時の嬉しさはひとしおです。そんな瞬間のために、これからも精進してまいります!

これは私のスケッチですが、何で書くか、どんな大きさで書くか、どんな密度で書くか、などは人によって様々です。弊社でも三者三様の書き方があります。他のデザイナーさんのスケッチを見せていただく機会はほとんどありませんが、ぜひ見てみたいものです。。